眉毛をむしる癖で旧時代の不良になってしまったので前髪を切りました
いいんだ・・・生え際も気になっていたし・・・

同じ階の年上の女性に会うと哀しくなります
昔と人格が変わってしまった
年を取って偏屈になるってこういう事なんだと思うにつけ哀しくなる
昔はおっとりした上品な方でした
素敵な年の重ね方をしていたのに・・・
今は会うと隣の部屋の文句を言います
共有スペースの廊下の掃除に執着しています
よく分からない執着心を持つという事も、年を取る症状の一つなんだと思います

彼女の病気が悪化して急遽入院になった時、留守電が入っていました
病院に向かう早朝の車中で苦しそうに
「廊下の掃除をお願い・・・」
こんな時にそんな事・・・
不謹慎ながら遺言でも言いかねないと思ってしまった
お見舞いの催促になると気兼ねしてか、病院名は留守電に入っていませんでした
でも前々から病気について心細い事を聞いていたし、無職で時間もあったし、伺おうと思って、大家さん（彼女と親戚）に「入院したんですって！？」と聞いたら「え～？誰が？」
えーっ
なんか優先順位が色々と・・・

ある日隣の玄関にウェルカムボードがかかって数日後に外してありました
後日、彼女から「強風の日に危ないんじゃないですかって言ったの」と聞きました
隣のベランダを覗いているような発言も何回も聞いています
そしてやはり執着しているのが廊下の掃除で「隣の奥さんはちっともやらない」と会う度に言います

私は廊下の塵、気になりません
だって外の廊下です
留守電以来、彼女の気が休まるならと思って私も休日だけ掃いているけど、午前中に掃いても午後にはまた塵があります

何より、壁の薄い集合住宅の事
目くじら立てあってルールを増産するより、目をつむりあって我慢する方が、ましだと思う
彼女は自覚がないけど、私だって迷惑を蒙っている事が一つあります
彼女の息子さんが廊下で煙草を吸います
うちが風下だから煙が入ってくる
奥の部屋にいても気付く程
廊下で吸うのは自分の家に煙を置きたくないからですよね
その嫌な煙を他人の家に寄越すなよ！
だけど私も迷惑をかけて我慢してもらっている事があるだろうから言わずにいます
ちなみに息子さんは廊下の掃除をしていません
ちなみに彼女は隣の「奥さん」が掃除をしない事に不満があり、隣の「旦那さん」が掃除をしない事についての文句は聞きません
隣は共働きで労働時間は同じくらいだと思う・・・つか職業からして奥さんは週休一日だと思われる

病気が悪化して一段と偏屈に加速がかかってしまい、彼女からはもはや愚痴しか聞かれなくなりました

隣の奥さんは廊下を掃除しないと聞く度に、自分の家が嫌だからってうちに煙草の煙を捨てるのはやめて下さいと言いたくなって来た今日この頃です・・・

だけど年齢と病気のせいであって本来の彼女はもっと寛容な人でした
今出会っていたら偏屈ババアとしか思えなかっただろうけど、昔の彼女を知っているから哀しい

お嫁さんが姑について夫に相談したら「母さんはそんな人じゃないよ。君が悪く取りすぎだよ」てなるじゃない
こういう事なんだろうと思います
若くて優しい母親はもう思い出の中だけにしかいなくて、今は偏屈な老婆に変わってしまったんだって、なかなか認められないよねぇ