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12月 04日 水曜, 2013年
『なんにもないけどやってみた』栗山さやか
図書館でふと手に取ってみて、すぐ読めそうだったから読んでみました

渋谷109の店員だったギャルが世界放浪の旅に出て、アフリカで医療ボランティアをしているという体験記です
本題のボランティアも興味深いけど、プロローグで少し触れている109の話も、へ~って思いました
月一で自分の写真を本社に提出するとか
日サロに通うのが義務とか
店員オーラがなくて客と区別つかないような奴はクビとか
そういえば前にお洒落に詳しい人が言っていたけど、有名なお店の店員さんはちょっとモデルみたいな事もするらしい
お店のブログに商品を着た写真を載せていて、それがもはや雑誌のページのような・・・
読モならぬ店モ的な(~的な、てそういえば最近聞かないね)
すごいんだなぁ・・・

本題のボランティアのお話もすごくて、アフリカってよく分からないけど地獄みたいです
女性患者のほとんどがエイズ
しかも割礼してる人が多い
夫が亡くなったら夫の兄弟に悪霊が憑くから、祓うために兄弟全員が故人の妻と順番に性交するしきたりがあるとか
夜になると強姦除けに女性棟の廊下に狂犬が放たれるとか

そういえばほんの数年前に、アフリカではアルビノ狩りが横行しているなんてニュースを見かけたっけ
アルビノの体はまじないの材料になったり、アルビノと性交すればエイズが治るなんて迷信もあるらしい

この本にも、処女との性交でエイズが治るという迷信のため、1歳の子達まで被害にあって亡くなっているとありました

民族の迷信とか好きだけど、なんだか残酷で身勝手で無意味な、悪しき迷信のように思います
そんなだから野良猫のようにエイズだらけで病気だらけで貧乏なのに、そんな事してエイズ治った人やまじないが効いた人が全然いない時点で気付かないもんだろうか?
日本でもよく新手のダイエットや勉強法が話題になるけど、効果ないから現れては消えていくよね
効果ないのになぜアフリカでは消えないのだろう
「やっぱり嘘か~」て言う人いないのかな

私がこの本を読んで好感を持ったのは、患者さん達の悲惨な写真がない事です
文章ではすごく、人間ってそんな状態でまだ生きてるのか・・・と思うような、ホラーマンガさながらの説明だったけど・・・
私は駅なんかでよく見かける、貧しい黒人の子供のポスターがどうも嫌いです

109の店員の時から頑張り屋で店長にまでなったそうだけど、アフリカではマザーテレサ並のご活躍ぶりです
ホラーマンガ状態の患者さんは異臭も酷いけど、見た目が恐ろしくて正視できない人も少なくないようです
頭で了解していても、初めていきなり見たら「ひっ」とか声を出してしまったり、持っている物を落としてしまったりするのは、ホラー状態ならしょうがないと思います
さやかさんは顔に出さないし臭がるそぶりも見せず、それどころか人目を気にする患者さんと一緒にシーツをかぶり、こもった中で長時間手当てをしていた事もあるそうです
損傷部分や腫瘍を時間をかけてメスで切り取ったり、蛆虫をのぞいたり、トイレの世話をしたり
名前を覚えて、抱きしめて、キスしてあげるそうです
私は失敗した尿が目やら口やらに入ってくるなんて嫌だし、見るのは耐えても臭いを我慢するのは態度に出てしまうと思います
そういう事に対する抵抗感のなさも尊敬するけど、何より、一対多ではなく一対一として接する事を大切にしているのがすごいと思いました
久しぶりに名前を聞かれた、なんて患者さんもいるのだそうです
だから名前を呼んで話しかけて肌に触れてあげたいのだそうです
どんどん患者が来てどんどん死んでいく中で、医療だけじゃなくて一対一として接するなんて事を毎日毎日大切にできるってすごい
震災の時、アフリカの国からも義援金があったとニュースで読みました
さやかさんの患者さん達も、数円の寄付をしてくれたのだそうです
患者さん達の貧乏ぶりは日本のホームレスの比ではないので、とても貴重な数円です

私も見習いたいです
と締めくくりたいとこだけど、やっぱり真似できないよぉ
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