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先輩の教え方をケーキ作りに例えると
「スポンジは卵の気泡によってふんわりします。卵の性質はこう、小麦粉の注意点はこう。
それを踏まえれば順番、混ぜ方、タイミング、お分かりですよね?レシピはこれです。ではお願いします」
「はぁ…まず卵をめいいっぱい泡立てれば…?」
「違いますよ!?ちゃんと卵の性質を理解してます!?それじゃ後で泡を潰す事になりますよね!?」
更に、例えば先輩は肝心なとこを「卵はミキサーで攪拌して下さい」とサラリと済ませます
キッチンにはホイッパー、ハンドミキサー、ジューサー、(ジュースを作るための)ミキサー、フードプロセッサーがあるとします
ケーキ作りに何の知識もない私は、ミキサーと言われてミキサーを持ち出しました
すると先輩が「え…何やってるんですか?それ、違いますよねぇ?」とピリピリした声で、口元は歪んだように笑った形
「それミキサーですよね?ジュースを作るための道具ですよねえ!?」
「あれ…?ミキサーと…おっしゃいました…よね?」
「ハァ(溜息)名前にとらわれないで下さい。何をするのか考えるようにして下さい」
そして先輩は卵を泡立てる事を「攪拌」と言います
ただ溶きほぐす場合も、角が立つまで泡立てる場合も「攪拌」と言います
ある日クレープを作る時、先輩が「卵を攪拌」というのでハンドミキサーを用意すると「何を作るつもりですか?スポンジじゃありませんよ?ごっちゃになってませんか?」
「…カクハンですよね」
「丸覚えしないで下さい!クレープってどんなものですか?」
「薄い…」
「そうですよね!じゃあどの道具を使います?」
「??」
始終こんな…ぐちゃぐちゃ
雨にも負けず風にも負けず
決して怒らずいつも静かに笑っている
みんなにでくのぼうと呼ばれ
褒められもせず
そういうものに私はなりた…え!?なりたくないな…