そうそう、徒歩での帰宅も辛かったけど室内も酷かったです
落下物が散乱、猫の出迎えは無し
まさかと思って名前を呼ぶと毛布からおずおずと出てきました
寝起きというふうではなくて、目を見開いて、怖くて隠れていた様子
怪我はしていなかったけど失語症に…
ごはんも食べかけのまま…いつも空になっているのに…
室内の様子と脅えた猫を見て、会社に泊まらず帰って来て本当に良かったと思いました
土曜もなかなか交通が復旧しないようだったし、徒歩の旅を決断して良かった
土曜どころか今日も計画停電で全然だし、当分そうみたいですね

家具は倒れてなかったけどズレてました
あ、パソコンの液晶がキーボードに倒れてた
部屋によって被害の大きさが違って、パソコンのある部屋は一番やられてました
食器棚の扉は幸い閉じたままで、中の食器は飛び出さずに済んだから被害なし
多分、揺れの向きと扉の向きが並行じゃなくて垂直だったんだと思われます
落下物の中で割れていた物は2点ありました
私が帰って来て少し安心したらしい猫がおずおずと部屋の中を歩き、そしておずおずとトイレに入りました
可哀想に、まさにその時に大きめの余震が来て、その晩もうトイレに入れずにいました

でも翌朝起きると、私の足元で布団にもぐって寝ていて、食べかけだったごはんもきれいに食べてあって、トイレにはうんちがありました
声も出るようになったけど、未だにいつもより無口でほとんど鳴きません

前日に神饌を食べていて良かったです
道々パジの事を考える度｢神饌を食べたんだから、神様と共にあるのだから無事でいるはずだ｣と言い聞かせました

＊　＊　＊

テレビは捨ててしまったから東北の様子は良くは分かっていないんです
ネットでわずかな映像を見たり、文字で様子を知る限りです
震災っていつも他人事というか、私のような引きこもりには特に遠くのどこかの事に感じられます
殺人事件などは人に対して起こるものだから距離は関係ないけど、災害は土地に起こるものだから遠方の事は遠方に感じます
今回も東北と遠いけど、日記に書いたように私自身もわずかながら地震の被害に遭って、とても生々しく、身近に感じています
会社の机の下にもぐって、いざとなるとヘルメットのフックが上手に留められなかったり、そんなふうにあの時を過ごしながら震源地が東北だと知った時、ここでこんなに揺れたなら東北は…！と思った時ゾッとしました
後で実際ゾッとした通り大震災になっていると知って、もっとゾッとしたし、胸が冷えるというか、怖いです
広島の焼け野原のように何もなくて怖いです
日本は地震大国だし戦争でも丸焼けにされたけど、過去、復興しなかった被災地はないし、必ず東北にもまた町並が戻る
だけど一日も早く、と願います